2014年3月26日水曜日

BMWとの再会 Part3 - BMW 116i

3. 箱根ターンパイクと伊豆スカイライン

海老名SAではわざと周囲に車がいないスペースに停め、改めて116iのスタイルを眺めてみます。何てスポーティなのでしょう。どの角度から見ても素晴らしい!



ホイールがブレーキダストで黒ずんでいるのも、私としては走り込んでいる感じがして好きです。99%の人は汚れているだけにしか感じられないはずですが、私ならホイールはあえてピカピカにはしないでおきたいと思いますね。

後日も楽しめるように、今回は要所要所で車載動画を撮ることにしています。ここでiPhoneを後部座席にセットし、出発です。故障車があり渋滞との情報が出ていましたが、流れが滞ることもなく無事に大井松田ICを降ります。



小田原を通過ししばらく走っていると、いよいよ箱根ターンパイクの入口である早川料金所が見えてきました。水曜日の朝ですから、予想通りの貸切状態です。料金所で「Twitterを見ました」と伝え、頂いたのは箱根ターンパイクロゴ入りのボールペン!ボールペンはあまり使わないので少し残念。



気を取り直して、早速スポーツモードに入れて全開加速!116iも本領発揮です。緩やかな高速カーブの数々を軽快に駆け抜けて行きます。駆け抜ける歓び、最高です。

スポーツカーではありませんから、アグレッシブだとかエモーショナルだとかそういう雰囲気はないのですが、いつでも真面目に冷静に仕事をこなしていく感じだとか、高い性能を持っているのにそれを故意に主張せず、必要とされた時だけその実力を引き出してくる、そういった堅い雰囲気が良いのです。



それにしても、箱根ターンパイクは本当にスピードが出やすいですね。減速の必要がないくらい緩やかなカーブの次に、3〜400mくらいの見晴らしの良いのストレートが続くなど、とにかく高速で走れてしまうコースです。改造車に乗った走り屋の出すような法外な速度は出しませんが、そこそこスピードを出さないと楽しめません。所々に配置された注意を促す看板が、事故の多さを感じさせます。ただ注意看板があるところを通ってみれば、特に危険なカーブだったというわけでもなく、余程危険な運転をする人が多いのかなと思いましたね。

地図上でも箱根ターンパイクは短いので、あっという間に大観山ビューラウンジに着いてしまいました。料金所からビューラウンジまで15分弱。この短さで通行料700円は少々割高ではないかと思ってしまいます。あまりの短さに、料金所に着く前にUターンして往復する走り屋もいるそうで、もう滅茶苦茶ですね。一度は来てみたかった場所ですし、ほぼ貸切状態で快適にドライビングを楽しめたので良しとしましょう。

途中一台追い抜き、すれ違ったのが3台ほど。本当に空いています。駐車場も1/3も埋まっていません。



駐車場の片隅を見ると、何かの自動車雑誌でしょうか、取材の真っ最中でした。平日ということで少し期待していましたが、本当に見られるとはラッキーですね。残念ながら知っている人はいませんでしたが、何の雑誌かくらいは尋ねてみれば良かったなと思います。願わくは近くで見てみたかったのですが、いかにも仕事中…という雰囲気で、近づくことが出来ませんでした。車はBMWアルピナD3リムジンが2台と、マツダアクセラディーゼルでした。ディーゼル特集ですね。アルピナD3はカッコ良くてオーラが出ていました。途中エンジンをかけて何度も吹かしているシーンがあったのですが、それはもうディーゼルとは信じられないほどシュインシュインとよく回り、良い音を出していました。ディーゼルは基本的に好きになれないけども、直列6気筒ディーゼルなら良いかもしれないですね。



駐車場があまりに空いているので、先程の雑誌さんに対抗…ではないですが、私も116iの写真を大量に撮りました。BMWの写真集、気に入るものがなければ自分で作るのみです。



残念なことにこの日は終始曇りで、芦ノ湖は見えましたが富士山を拝むことは出来ませんでした。まだ11時なので昼食にも早いですし、先へ進むことにします。

ターンパイク本線から伊豆スカイラインへは、箱根新道を通りました。箱根新道もなかなかの快走路で、今度箱根に来る時はここを通ろうかなと思います。



少し走って、伊豆スカイラインの熱海峠ICへ到着です。伊豆スカイラインは全線通過するのに1時間かかるらしいとのことで、かなり期待して臨みます。

伊豆スカイラインは箱根ターンパイクよりも道幅が狭く、カーブもそれほど緩やかではありません。でも信号が一つもなく、有料道路なので様子のおかしな車もいないですし(一台いましたが)、景色も良いです。



いくつかのパーキングエリアに寄り、文字通り誰もいない場所では人目を気にすることなく自由に撮影タイム。普段撮れないような角度からの撮影や、エンジン音の録音まですることができました。そしてレストランがあるところでは昼食を。山の上ならではの特別価格ですが、仕方がありません…750円の牛丼を頂きました。いつもコンビニやファミレスでしたので、たまにはこういうのも悪くないですね。



昼食の後もパーキングで撮影タイムを続け、グローブボックスの中にあった説明書を読んでいますと、近くにいた中年のドライバー達が、車をお互いに交換しては何度も何度も本線を往復していました。ロードスター、RCZ、あとゴルフR。友人同士なのでしょうか。伊豆スカイラインも本線区間でのUターンは禁止のはずなのに、何をやっているのでしょうね。

まだまだ先へ進みます。とは言っても、伊豆スカイラインは既に半分以上走ってきたので、あとはのんびり自分のペースで走ってお終いです。



少し速度を上げて快適に走っていたところ、突然前方に2台の車がくっつくように走っているのが見えてきました。遅く走っていたようですぐに追いついてしまったため様子を見ると、どうやら初心者マークの軽RVが速度制限30km/hをきっちり守っており、その後ろに追いついてしまったバンが抜かせずに至近距離で煽り続けているようです。軽のナンバーを見ると都のナンバーでした。何故伊豆スカイラインまで来て制限速度を頑なに守るのでしょう。勿論守って当然なのですが、後ろに来た車へ譲ろうともせず、よく見ればブレーキの不要なところでブレーキングしては、時折20km/h台前半まで速度が落ちているようです。これは酷い。ブレーキがフェードし、後続車が追突するなど、危険です。幸い追い越し禁止ではない区間でしたので、追い越すことにします。116iの加速が試されますね。予めスポーツモードにしておき、長い直線が来るのを待ち、対向車が見えないのを見計らって…加速!非力と言われる116iでも、余裕をもって追い越し加速をすることができました。本当に頼もしく走ってくれます。まさか初心者マークを初心者マークが追い越すことになるとは…

そのまま10分ほど走り、天城高原ICへ。今回のメインイベントが終わってしまいました。伊豆スカイラインは全線960円とそこそこ必要ですが、パーキングエリアに寄りながらの通過はかなり時間もかかり、十分な長さがあると思います。TopGearでいつも良さそうなワインディングロードが出ていたので、それらと同じというわけにはいきませんが、「日本にも自分に合った、こんなドライビングに適した道があったんだ」と嬉しくなりました。きっと他にもこのようなワインディングロードがあるのでしょう。ぜひ走りたいです。


<目次>
Part1 - BMWとの別れ
Part2 - 116iとの対面
Part3 - 箱根ターンパイクと伊豆スカイライン
Part4 - 熱海ビーチラインから新宿へ
Part5 - 外装解説
Part6 - 内装解説
Part7 - 初めてBMW1シリーズを運転して