2014年4月1日火曜日

BMWとの再会 Part6 - BMW 116i

6. 内装解説

基本的に内装の構造は20年前のE36時代から殆ど変わっていないところが嬉しい。BMWからBMWへ乗り換えても迷うことがないのが良い。


運転席周り。シンプルで嫌みがなく、長く付き合えるデザイン。この前乗ったフィットのゴテゴテ感とは大違い。外装のスタイルの良さに惹かれるのも構わないが、見ている時間、過ごす時間が長いのは内装の方だから、内装デザインが気に入るかどうかはかなり重要になると思う。



グリップが太めの本革巻ステアリング。燃費対策にと採用されたばかりの電動パワーステアリングのフィーリングは評判通りなのか、あまり期待したほどではなかったというのが正直なところ。油圧式パワーステアリングのモデルにも乗ってみたい。



ターンシグナルレバーはもちろん左側。軽く押すと3回点滅、奥まで押すと連続点滅。軽く押し続けている間だけ点滅させるなんてこともできる。慣れるとなかなか便利だと思うが、好みが分かれる機能なのでオフにすることもできるらしい。



シフトレバーでさえスタイリッシュ。しっかり本革巻。握り心地、操作したときの感触、共に良い。次期型から電気シェーバーのような形をしたスイッチになってしまったのが少し心配。



ルームミラーは結構力を入れないと動かない。少し触っただけで動いてしまう日本車とはこんなところまで違う。ルームランプは全体を照らすものが1つと左右席の手元を照らすスポットライトが2つ付いている。



リアシート用にも同じランプがついているので、夜の車内は明るめ。ただし116iはスポットライトが省かれている。



いつも言っているが、昔から不変のBMWのメーターデザインは本当に好き。デザイン、配置、見やすさのどれをとっても文句なしだと思う。最近7シリーズやBMW iなどに登場した液晶メーターはこのデザインを受け継いでいないところがあり、寂しさを感じる。いつまでもこのスタイルを貫いてほしかった。



キーはメーター脇のスロットに奥まで挿し込む。キーを差し込むとカチッと固定されるが、この感触がまた良い。



エンジンをかけるにはブレーキペダルを踏んでスタートボタンを押す。キーを挿していないと、ウンと一瞬唸って静まる(笑)。ボタン式はあまり好きではないが、デザインがカッコいいので良しとしよう。



オーディオ、エアコンのコントロールパネル。車両の簡単な設定もここで出来る。オーディオをオフにすると時計が表示される。カッコいい。エアコンは左右独立で温度を設定できるが、そこまで必要なのか疑問である。風量調節ボタンは酷使され無惨な姿に...



アームレストは中が収納になっていてかなり重宝しそうだ。アームレストを下ろしているとドリンクホルダーが1つしか使えないのは何だかなぁ。サイドブレーキもしっかり本革巻。



アームレストを上げると、AUX INとシガーソケット(タバコ用ではない)が現れる。シガーソケットはシフトレバー前方の小物入れの中にもあり、合わせて2つ使用することができて便利。



車内から見るサイドミラーはかなり大きい。ワゴンRほどではないが、ミニバンかと思うほど大きい。前期型は天地方向に少し狭かった。ここまで大きくしなくても良いのに。あまりの大きさに、逆に斜め前の視界の妨げになることもしばしば。それならシートを高くしろと言われそうだが、低い方が好みなので...



シートはファブリック生地。E36の時はMスポーツで本革シートだったが、質感の高いファブリックなので心配はいらない。そしていつものように座り心地は日本車と比較にならない!



リアシートは狭いと評判だが、日本人の平均身長より低い私が前に座ればこの通り、後ろも窮屈せず座れる。それもそのはず、シートを一番前まで動かしても構わないくらいなので(笑)。確かにフロントシートを最後部まで下げれば、リアシートに足が入らなくなる。狭いと感じるのは身長170cm後半以上の人が前に座った場合。



リアシートはワンタッチで倒せる。6:4で分割することもできる。



近年のBMWは走り出すと自動でドアがロックされる。BMWのドアロックは特殊で、ロックをかけるとスイッチが完全に下りて、上に引っ張って開けようとしても開かない。ロックを解除するには、ドアノブを2回開ける動作をすると解除されて開くようになっている。今はハザードランプスイッチ下にもロックするスイッチがあるので、どちらでも可能。



ドアを開けると見えるステップ。プラスチック感丸出しで、この車の中で一番安っぽく残念な部分。MスポーツにすればここにMバッジが付き、質感の心配はなくなるが。



窓ガラスの隅にかわいいBMWマークがあるのも昔から同じ。



コンパクトクラスにしてこのドアの厚さ!しかしドアを閉めたときの音の重厚感はE36時代より落ちている気がする。



魅せるエンジンルーム。こんなところにもBMWエンブレムが。エンジンが縦置きかつギリギリまでキャビンにのめり込むように配置されているのは、紛れもないBMWの証!
向かって左側に車体番号が書かれており、そこから調べるとこの車はドイツのレーゲンスブルク工場製と判明!はるばるドイツから来たと思うと、いいなぁ。



夜のBMWが見せる、昼間とは違う表情。ドアロックを解除するとふんわりと照明が灯り、エンジンをかけると緩やかに消える...この落ち着いた雰囲気に魅了されない人はいないだろう。ここもE36時代と同じで嬉しい。



BMWのメーター照明の良さは今まで何度も言ってきた。いつまで見ていても良いくらいだ。



BMWのライトスイッチは昔からレバーではなく、ステアリング脇のダイヤルスイッチで切り替える。この方がスイッチらしくて良いね。



以前も紹介したが、近年のBMWやMINIは夜になるとルームランプ付近のイルミネーションがシフトレバー周りをほんのりと照らしてくれる。粋な演出。手をかざしてみると意外と明るい。



キーのデザインも文句なしの格好良さ。上部の矢印部分でロック解除、BMWマークを押すとロックされる。


このBMWのキーが自分のものだったら、
これ以上に嬉しいことはない...!!



<目次>
Part1 - BMWとの別れ
Part2 - 116iとの対面
Part3 - 箱根ターンパイクと伊豆スカイライン
Part4 - 熱海ビーチラインから新宿へ
Part5 - 外装解説
Part6 - 内装解説
Part7 - 初めてBMW1シリーズを運転して